グレースケールで描画(1)

下書きが終わったところで色塗りに入っていきます。僕の描画法ではグレースケールで描画→カラーバランスで色彩調整、という流れで描いていくのでまずはグレースケールでの描画です。
このとき、最初に引っ張ってきた資料のうち、形状を確認するための兵器詳細画像(ここでいえば最上とブランコ・エンカラーダ)を使います。

1、グレースケール描画の基本
  • 横から見た絵の基本
  • このページの前にあるページですが、この3つがわかればそれで描くことは可能です(というよりそれ以外に必要なのは立体想像能力と勘だけとも言えます、あとは…チャレ ンジ精神??)。
    最初から曲面を書こうとすると失敗しやすいので、まずは平面だけを描いていきます。下からはその描く手順。
    2、参考詳細画像の分析
    まずは最上とブランコ・エンカラーダの色と明暗を分析して、どこをどのような明るさにするかを決めていきます。
    左画像は最上とブランコ・エンカラーダを300%に拡大したSS。画像についている番号ごとにどのような意味を持つのか説明していこうと思います。
    1. 平均的な色なのでここの色を全ての色の基準とします。ここのある一点を取って調べた時、(R,G,B)(43,43,48)でした。すなわち平均値は約45。
      よって、船体は(45,45,45)で塗って、またそのほかの部分はこことの+-であらわすことにします(例えば(65,65,65)なら+20、(25,25,25)なら-20)。こういった基準色を決めておくと塗りやすいと思います。
    2. 多少暗くなっています。普通の船はもっと暗いんですけど最上はここが明るめな気がします。おそらく隣が明るいからこの程度でも問題ないのでしょう。しかし、ここではこの画像より暗く塗ります。そっちの方が光沢つけるの楽なので。
      この画像では基準色-2程度ですが、僕はここは基準色-5(40,40,40)で塗ります。
    3. 3-1と3-2の説明です。
      どちらも船体部のハイライト(明るくなっているところ、という認識で問題ないかと)となっています。最上は現代艦と比べて前過ぎる気がします。大東亜2の画像の特徴なんでしょうか。
      PF3.0風の画像にしたいのでハイライトはどちらかというと3-2の位置に近い部分に入れます。色は基準色+20が目安。

      また微妙な感じなのですが、上から2ドット目がちょっと明るめ(基準色+5程度)なのがわかるでしょうか。これも船体を描くときの基本です。
    4. 砲塔の色合いの分析。単純に斜めになっているところにハイライトを入れ、砲塔部を影とすればOKでしょう。
    5. 艦橋部。ここはできる限り金属光沢を出したい部分です。金属光沢の出し方に従い、上下で10くらいの差があるグラデをかけ、最後にハイライトを入れることにします。この方法は19DDの詳細画像分析から発見しました。
    6. 航跡。一から描くと恐ろしい手間がかかるのでこの画像から流用します。パーツ化すると便利でしょう。
    7. 電探っぽいの。幅2ヘックスに表現するには暗めの色と明るめの色を交互においていくとよさそうですね。
      最上に21号電探あるのは気にしない方向性で。
    3、参考詳細画像の分析について
    この画像の分析、画像を作るという点ではかなり重要です。なので、一応ここでも金属光沢や船体の描き方など、わかったことは公開していっています。
    そのほか兵器作成ごとに分析結果をテキストファイルかなんかに残しておくと同じ種類の兵器を作る時にいちいち分析する必要がなくなり作成スピードを上げることができます。