縦深攻撃

特徴
突破は戦線のうちある一点に戦闘力を集中させる戦術機動ですが、縦深攻撃はこれを何か所かで同時に行う戦術です。第二次大戦前のソ連軍で考え出されました。
突破戦術以上に部隊数が必要ですが、これを成功させると相手側は色々な箇所に増援を送る必要が出てきて、予備はいくらあっても足らないような状況に陥ります。そのため、いくつかの地点で攻撃を破砕されたとしても戦線全体では必ず突破に成功している地点が現れ、そこから戦線全域の敵防衛線を崩壊させることができます。一種の飽和攻撃とも言えるでしょう。
長所としては準備さえ整っていれば、全攻勢作戦中最も確実に敵防衛線を崩壊させられることが挙げられ、短所としては相手を圧倒的に上回るだけの部隊数が必要なこと、たいてい何処か不利な地点が出てくるので、部隊の被害が大きい点が挙げられます。

概略&大戦略への応用

2か所以上で本格的な突破作戦を仕掛けるだけです。この戦術をとる利点を最大限生かすために、全個所に突破が成功できる可能性のあるような戦力を用意するべきでしょう。
左画像はMAGENTAがBLUEへ縦深攻撃を行っている時の画像です。このときは用意した部隊が少なかったことや、右翼部隊が第一目標である陸軍基地を占領したあと、補充のために進軍をストップさせてしまったことなどから攻撃は一時ストップしてしまいました。
突破後は、損害の補充などに時間を費やさずに戦闘力の残る部隊だけでも進軍させて戦果の拡大を図るべきなようです。