彩色

ここからグレースケールから脱却し、色を塗っていきます。艦船はたいていグルースケールのままで問題ないことが多いです。
1、1つの系統の色で塗る場合(資料でのT-95塗装のような感じ)
想像図でのT-95は結構明るめの緑で塗装されているように見えます。なので、緑の色を強くすることでこの塗装を再現します。
上のメニューバーの画像→カラーバランスを選択します。するとこれのような画面が現れるはずです。
この画面で"緑を"右方向(=+)"に動かし、赤、青を"左方向(=-)"に動かします。鮮やかさは明るめの緑にする必要があるので、多少+のほうへ動かします。
今回の塗装の場合、こんな感じの数値にすれば、それっぽく見えるようになると思います。最後に、色をつけてみて変だなと思う点を塗りつぶしや領域を選択してからカラーバランスを使うなどして変更して完成です。今回は砲塔部が明るすぎたので多少暗めにし、左画像のようになりました。完成画像は左画像です。

このカラーバランスの調整もまた勘に頼る作業となります。グレースケールで描くと全体的に明るくなりがちなので、赤、青、緑の数値を足すと多少ーになるように調整すると上手くいきやすいかと思います。
2、2つ以上の系統の色(陸自の迷彩など)の場合
複数系統の色を使う場合には、上の彩色方法を基本として、複写と絵の削除(領域選択→削除)を使う必要があります。今回は、緑系統と茶色系統の2系統を使った陸自戦車の迷彩塗装みたいなのを作ってみたいと思います。
まず、レイヤの複写を使って、緑系統に塗装するレイヤと茶色系統に塗装するレイヤの2つを作ります。ここでは手前のレイヤ(以下Aレイヤ)を緑に、奥のレイヤ(以下Bレイヤ)を茶色に塗装します。もちろん手前を茶色、奥を緑に塗っても問題ありません。
手前のレイヤを選択します。Bレイヤは奥にあるわけですからこれを表示するためには表示させたい部分のAレイヤの絵を削除し、背景とする必要があります。
なので、既存の兵器画像を参考にしながら、茶色に塗装したい部分をフリーベジエ曲線で領域選択し、削除していきます。手前のレイヤのみを表示した場合、左画像のようになっていくわけです(背景色(100,0,100))。
フリーベジエ曲線は初めて使う機能となりますが、要するにマウスドラッグで囲んだ範囲を選択する機能です。もっとほかの使い方もあるらしいですがよく分からないんで使いません。
ここまで終わったらあとは上とおなじです。Aレイヤをカラーバランスで緑系統に塗装しBレイヤを茶色系統に変更して細部の微調整をすれば塗装は完成です。茶色が暗い色なので、緑も上ほどは明るくせず、暗めの緑へと変更すると色同士がなじみやすいかと思います。今回僕がやった"緑系統のカラーバランス"と"茶色系統のカラーバランス"はリンク先のようになりました。これでとりあえず絵は完成です。
4、兵器詳細画像にする前に
大戦略で使うためには、"背景が(R,G,B)=(100,0,100)である"、"BMP画像である"の2つの条件を満たす必要があります。ここまでは変な紫色が入らないように背景白でやってきましたが、最後の段階で紫に変える必要があります。 閉領域塗りつぶしを使用して背景を(100,0,100)にして、塗りつぶしきれなかった部分をフリーハンドなどで塗りつぶして背景を紫にしてください。次に"ファイル"→"名前を付けて保存"を使ってbmp画像として保存すれば絵は完成です(T-95緑T-95迷彩)。

今回は、絵を描いている途中に主砲と車体の間に空白がなくなっていることに今気づいたのでそこもなおしました。

彩色に関していうと、多分最初から彩色も含めて絵を描いたほうが出来は良いです。でも、いくら練習しても僕には無理なので、グレースケール→カラーバランス、という方法で彩色しています。とりあえず僕がいつも使っているPixiaを使った兵器詳細画像の作り方はこれで終わりです。

このあとはアイコンの作り方、リアルファイトの編集方法などを説明していきます。

自作絵は既存の絵と比べて使用する色が少なくなることが多いです。自作絵でもたくさんの色を使った画像を、簡単に作りたい場合もあると思います。
そういう時は、最初の画像サイズを320*160と設定して2倍の大きさで絵を描いたあと、1/2に縮小する、という方法があります。こうすると画像編集ソフト(JTrimだったりPixiaだったり)が縮小する過程で勝手に様々な色をくわえてくれるのです。
詳しい方法は一番下の小技のリストに載せますが、簡単な割にかなり"それっぽく"見せることができる便利な方法です。